根粒バクテリアについて


根粒バクテリアによる窒素固定のおかげで、アミノ酸、タンパク質が作られる。根粒バクテリアの力がなければ、生物の体が保てない。 とても重要な働きをしている。そもそも窒素原子の結合はとても強く、結合を解くには大きなエネルギーを加える必要がある。アンモニア合成のハーバー法では、高温、高圧下で行われる。しかし根粒バクテリアが持っているモリブデン酵素のおかげで、常圧、低温下で窒素固定が行われている。生物の方が何十億年の昔から窒素を利用していたのである。最近、枝豆の根粒を調べたが、鮮度の高いものほど根粒バクテリアがたくさんいて、豆もおいしかった。八百屋によっては、根粒をとってしまって販売している所もあったが、それではまったく鮮度が保てない。(たしかにつぶつぶしているので、素人には気味が悪いと思い、買わない人もでてしまうのかもしれないが)豆科の植物は、根粒と共生しているので、根粒をくっつけておくのが一番良いのである。我々人間は、もっと縁の下の力持ちである根粒バクテリアに敬意を払うべきではないかと思われる。